あっという間に来月は情報セキュリティマネジメントの試験です。みなさま如何お過ごしでしょうか。
かく言う私は、情報セキュリティマネジメントの書籍を購入したにも関わらず、なぜかアセンブラ言語を作るためのVerilog HDLというCPU回路作成言語を学んでいる今日このごろです。
おかげさまで、試験に出てくる算術演算、論理演算、回路図、ド・モルガンの法則など低レイヤーの分野が簡単に思えてきました。(1,2問くらいしか出題されません)
さて前回は、「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」という有名な格言から敵を知ることを書きました。
今回は、己を知ることについて書いてみます。
試験対策ですので、模範解答的な書き方をしますと、試験の分野を把握し(敵を知る部分)、模擬テストを行ってみて、自分が強い分野、弱い分野を理解し、勉強を進める。でしょうか。
ありきたりな内容になってしまうので、eラーニングの会社としてもう少し低レイヤー(原点)に寄った己の知り方を考えてみます。
先日、私はデジタル回路について勉強を行っておりました。
どの教本も大学の教科書のように堅苦しい物が多く、適切に事実が述べられているものが多かったです。
そんな中「マンガでわかるディジタル回路」という本を見つけ、コレだとばかりに購入しました。
http://www.amazon.co.jp/dp/4274069583/
すると、社内の先輩エンジニアから一言。
「マンガってのは普通の書籍よりも余計な情報が入っている。何故わざわざ遠回りをするようなものを読むのか?」
という疑問が投げられました。
いや確かに。
この漫画もデジタル回路を説明するために、強引にアルバイト先での恋愛ストーリーが絡んでます。まったくデジタル回路と関係ない部分にページが割かれており、その分余計な情報を読むために時間を消費します。
たしかに先輩エンジニアの言うとおりです。余計です。
しかし、何故私はこの本を選んだのか、その自分の行動に対して疑問を持ちました。
また、結果的にこの本を選んで失敗だったということはありません。何故か?
通常の書籍と、マンガで説明する書籍の違いに注目しました。
私が読んでいたデジタル回路の書籍は事実が適切に述べられています。
対してマンガで説明する書籍は、起承転結のストーリーが存在することが分かりました。
具体的にいうと「何故AND回路を組む必要性に迫られているのか?」「何のためにド・モルガンの法則が必要なのか?」そのような疑問に対して、その背景、目的、課題、結果がマンガとして描かれているのです。
(もちろん、恋愛絡みのよこしまな背景、目的もありますが・・・w)
確かに事実のみが書かれているマンガでは、マンガの体をなしません。起承転結があるからこそマンガです。
しかし、起承転結がデジタル回路の学習にどのような関係があるのでしょうか?
思考を巡らせていると、あることを思い出しました。
それは、はるか昔に中国の方が言ったセリフです。
「聞いたことは忘れる。見たことは、覚える。やったことは、わかる」
また、とあるアメリカの研究者の研究結果ですが、以下の様な学びのピラミッドがあるようです。
聞いたこと、10%
見たこと、15%
聞いて見たこと、20%
話し合ったこと、40%
体験したこと、75%
教えたこと、90%
コレを見て、あることに気づきました・・・!
マンガのストーリーを読みながらデジタル回路の必要性について疑似体験をしていたという、その事実に!
ゴゴゴゴォォ・・・・!
なるほど、なるほど、腑に落ちました。
私は、マンガを読むと体験できることを知っているからマンガを選択したのだなと。
そしてもう1つ分かったのは、重要な事は体験であること。
私はその手段としてマンガを読んだということです。
マンガを読まずしても、別の方法で体験すれば、きっと学習できるのでしょう。
これはどのよなアプローチで学習すれば学ぶことができるのか。己を知るという部分においても重要なポイントです。
試験勉強、机上での学習だけでも良いと思いますが、分かりづらいこと、覚えにくいことは体験してみることをおすすめします。
(ところで、体験型のeラーニング教材つくれたら面白そうですね!)
ロゴスウェア
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