“中毒性”こそ、究極の品質である


実は、システムチームには、“ラーメン通”がいる。
“ラーメン通”という人種は、(不思議なことに)食べ物をすべてラーメン基準で考えるらしい・・・が、今回はそんな話ではない。

その彼が最近行った店を評して曰く、
「おいしいんだけど・・・(それだけ)」。

“おいしい”というのは、間違いなく「品質(機能性)」である。
ならば「おいしくて、何が不満だ?」と誰もが問いたくなるだろう。
その時、問う者は暗黙に「価格」「効率(待ち時間)」「満足(接客)」のいずれかを期待している。

しかし、我がチームの“ラーメン通”の答えは、
「もう一度食べたいと思わなかった」
であった。

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「もう一度食べたい」は、“中毒性”と言い換えても良いだろう。
そして、

  • “機能性”と“中毒性”は独立している
  • “機能性”よりも“中毒性”の方が、上位の品質評価基準である

という2つのポイントを指摘することができる。

ここにはマーケティングの重要な視点がある。

多少の誤解を覚悟で大雑把に、

  • マーケティング1.0(生産効率の向上やマーケティングミックスの4Pなど製品中心主義)
  • マーケティング2.0(STP、マーケティングミックスの4C、CRMなどの顧客中心主義)
  • マーケティング3.0(感動、共感、アドボカシー、ソーシャル・・・)

という変遷を考えると、
まさにこの“中毒性”はマーケティング3.0の重要なポイントであるのは間違いない。

“中毒性”があるからこそ、“口コミ=Viral Marketing”に乗るのであって、ソーシャルグラフの関係性の中で浸透し、共感され、支持される。
「あそこのラーメンは、絶対もう一度食べに行く」
・・・最高のキラーメッセージである。

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ソフトウェアの“中毒性”とは何だろうか?
“機能性”ではない何か、であることは間違いない。
“ユーザの問題を解決する過程”で体験した何か、であろう。

そうか、「ペルソナ/シナリオ法」の究極の目的のことか!
・・・と、改めて腑に落ちたランチタイムであった。

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谷中

システム開発チームと検証チームのマネージャー。 「疎結合 小さなクラス 分業制」 を裏スローガンとし、これが実現できてこそ、幸せな開発者人生を過ごせるという確信のもと、上流から設計まで口を挟んだり挟まなかったりしています。

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