「 大切なものはね、目には見えないんだよ。 目では見えない、心で探さないと。 」
『星の王子さま』 サン=テグジュペリ
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こんな実験をしてみよう。
最近のニュース番組は、画面の片隅や下部にさまざまな文字を表示しており、それは当然、“ニュースをより効果的に伝えるためのものだ”と仮定できるので、その効果を確認してみよう。
方法は簡単で、音声をゼロにして画面だけを観て、ニュースを理解できるかどうか?を試してみれば良い。
私は、某公共放送のニュース番組でやってみた。
このブログ記事を書くということは、どんな結果だったか想像できるだろうが、その想像の通りである。
画面にテロップが流れるのだが、結局【何が】【どうした】の重要な2つのポイントが両方とも全く分からなかったニュースすらある。
皆さんもやってみることをお勧めする。
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Power Pointを使ったプレゼンテーションも、“耳から伝える情報”と、“目から伝える情報”をミックスさせるという点において、テレビのニュース番組と同じ構造である。
マシンガンのようにしゃべりまくって、すべての情報を耳から伝えるのは、明らかに誤ったプレゼンである。
かといって、すべての情報をスライドにごちゃごちゃ書き込んで、「これを読め」というのは、むしろ最低なプレゼンだと言ってよい。
そこで、“耳から伝える情報”と“目から伝える情報”とをどのように振り分けるのか、という点が重要になる。
特に「何を目から伝えるのか?」に心を砕くべきであろう。
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「スライドにはメッセージを書け」
というアドバイスは、プレゼン上達本に繰り返し書かれている。
「では、メッセージとは一体何だ?」
という疑問に対する回答を、一発で明確に実感するのが、上記の実験である。
皆さんもやってみることをお勧めする。
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ちなみに、冒頭の引用は・・・
「一体何を伝えたいのか分からないプレゼンのスライド」に対する皮肉である。
「プレゼンするなら、目に見えるようにしろ」
と、自分に言い聞かせるのに、反語的にマッチする名言である。
ロゴスウェア
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