「あなたの仕事の価値は何ですか?」

「あなたの仕事の価値は何ですか?」

ロゴスウェアでは、このような質問に自分で答えを出すことが求められる。もしロゴスウェアに入社するならば、じっくりと考えてもらいたい。
正解があるわけでもないし、急いで答えを出す必要もない。また時とともに変わっても良いし、変わるべきかもしれない。


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私は大学で「化学」を専攻した。

授業やそれ以外の場で、何人もの先生から同じような教えを受けた。
「何百万、何千万円かけて、マイクログラム単位の“世界で初めて”の物質を作ることにも価値がある。しかし、人類に有用な高価な物質を、大量に安く作る“世界で初めての方法”を見つけ出すことにも価値がある。」

ある日、博士課程の先輩から
「俺は、工場のおっちゃんが、バケツに入れた原料を“ちょっと余ったから入れちゃえ、エイヤッ”って投げ入れても、ちゃんと製品ができるような方法が素晴らしいと思っている。」
と酒の会話の中で言われた。

私は、先輩の言葉にとても感銘を受けた。毎日ミリグラム単位で実験をしている先輩の“隠れた夢”を見れたような気がした。

システム開発の世界も同じようなことが言える。

「世界で初めてのアプリケーションを作る」のか、「安く、早く、有用なアプリケーションを作る」のか、どちらにも“価値”はあると思う。

私自身は、後者により大きな魅力を感じている。

“プログラム”は、標準化が必要だと考えている。
「私しか書けないプログラム」が、いかに多くの問題を生じさせるかは、この世界にいれば理解されると思う。
“誰もが書けるプログラム”で“誰もが理解できる標準化された書き方”であることが、システム開発の世界では“価値”があるのも真実だ。だから、ここに挑戦することは避けるべきだ。

皆が同じツールを使っていても、さらにその先に“価値の差”が生じると考えている。
それは、「どれだけ顧客の問題を解決したか?」という“価値の差”だ。
“価値を測定する指標”は、“手元のコード”にあるのではなく、“顧客”の側にある。

私は“ゲームを作ること”には、全く興味がない。
それよりも、“顧客がより多くの利益を出すためのシステム”、“顧客がより多くのコストダウンを達成できるシステム”に興味がある。

皆が知っているプログラム言語で、誰もが理解できる書き方で、驚くような“顧客に利益をもたらすシステム”を構築することが、私にとっての“仕事の価値”だと考えている。

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ロゴスウェア

ロゴスウェア株式会社は、インターネットや情報技術を使って学習に革新的進化をもたらす製品を開発することを目標に、2001年7月に設立されたテクノロジー系ベンチャー企業です。

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